それでも、どうしても気に入らないことがあるかもしれません。
そんなとき、いやだ、やりたくないという気持ちを、積極的なものに変えるひとつのテクニックが、心理学でいわれる「対比効果」というものです。
部分的な不安を、積極的に認めてしまいます。
たとえば、会社がイヤになった最大の理由が、上役である部長とウマが合わないことだったとします。
そうしたら、「たしかに、あの部長はどうしようもないのです。
どうしても好きになれない」と、そのことを積極的に認めてしまうのです。
そこに「対比効果」、つまり「それにひきかえ」の論理が働きます。
「それにひきかえ、あの女の子たちはなんとかわいく、同僚たちとはなんとウマが合うのだろう」。
こう思えれば、つぎには、「かわいい女の子もいるし、自分を支持してくれる同僚もいる、まあまあではないか」という気持ちになるのも簡単なはずです。
こう思うことができれば、いやななかにも、楽しいことを見つけられるようになります。
いつでもこうした気持ちでいられるようになれば、仕事に限らず、楽しいことを見つけるのに、積極的な気持ちであたっていけるはずです。